ちょうど3年前の秋に四国八十八霊場の巡礼を致しました。
1300キロ、44日かけての巡礼は真言行者としての覚悟と使命を自覚した修行でした。
9月に入り少しずつ秋めいてくると四国巡礼のことをついこの前の様に思い出します。そして巡礼に行った時と現在を照らし今の自分がこれでいいのか?と省みる気持ちが高まります。
四国霊場巡拝は1300年前の平安時代に真言宗の開祖である弘法大師空海様が修行をされた道です。
現代的には観光の面が多様化され有名ですが本来は1300年続く世界中から修行者が訪れている聖地です。
この時期には様々なところで彼岸花が咲きだします。巡礼をはじめたころ不安と疲労で道端で休んでいてよく眺めて心安まる思いだったことを覚えています。それまで花など目にもとまらなかった愚かな私が花をみていいな、って思える自分になれたことはもしかしたら成長かもしれません。
人は自然からなにか気づきを頂き成長できることは多々ある様に思えます。
道端にそっと咲く彼岸花をみて四国巡礼を思い出しそんなことを想う初秋のこの頃です。